まず、すべての借入を同じ日付で並べる
返済の順番を考える前に、各社の最新明細から「残高」「実質年率または適用金利」「毎月返済額」「完済予定」「繰上返済手数料」を拾います。住宅ローンは金利タイプや住宅ローン控除の状況も加えます。
毎月返済額だけでは、借入の重さは分かりません。返済額が小さく見えるリボ払いでも、高い手数料率で期間が長くなれば、支払う手数料は増えていきます。
追加返済は、金利の高い借入から検討する
各ローンで約定どおりの返済を続けたうえで、追加返済に回せるお金は実質年率の高い借入から充てるのが、利息・手数料を抑える基本的な考え方です。高い金利がかかる元本を先に減らすほど、その後に発生する利息を減らしやすくなります。
たとえば、低金利の住宅ローンを急いで繰上返済する一方で、高金利のカードローンやリボ残高が残っていると、家計全体では利息負担が大きいままになることがあります。
低金利で条件のよい借入は、残す選択肢もある
住宅ローンのように比較的低い金利で長く借りられ、団体信用生命保険や住宅ローン控除が関係する借入は、単純な金利だけでは評価できません。低金利のローンを返し切るために手元資金を大きく減らすより、高金利の借入を減らしながら生活予備費を残す方が合理的な場合があります。
ただし、変動金利の住宅ローンは将来の金利上昇も考える必要があります。現在の金利だけでなく、上昇後の返済額と利息を試算し、それでも条件のよい借入といえるかを定期的に見直します。
金利だけで順番を決めないケース
| 確認したい条件 | 返済順序への影響 |
|---|---|
| 延滞の有無 | 延滞を避けることが最優先です。すべての約定返済額を確保します。 |
| 手元資金 | 急な支出に備えるお金まで返済に回さないようにします。 |
| 繰上返済手数料 | 少額返済では、手数料が利息軽減効果を上回ることがあります。 |
| 住宅ローン控除・団信 | 税額控除や保障を含め、実質的な条件を見ます。 |
| 完済による管理負担の軽減 | 残高の小さい借入を先に完済すると、返済日や明細を減らせます。 |
返済戦略を決める三つの手順
- すべてのローンの約定返済額と返済日を確認し、延滞を防ぐ
- 生活予備費と近い将来の支出を手元に残す
- 余裕資金を、実質的な金利負担が高い借入へ追加返済する
おまとめローンや借り換えで金利が下がっても、返済期間が延びれば総返済額が増えることがあります。新しい手数料を含めた総額と、完済予定日まで比べてください。
別の借入で返済を続ける前に、借入先や公的な多重債務相談窓口へ相談してください。返済条件の変更や債務整理など、状況に応じた選択肢を専門家と検討できます。
複数のローンを、金利と完済予定で比べる
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本記事は一般的な考え方を紹介するもので、特定の返済順序や借り換えを推奨するものではありません。契約条件や税務上の影響を確認し、返済が難しい場合は早めに借入先や専門窓口へご相談ください。
